チューリングマシンとはよく聞きますが、
人工知能までの流れに置くと以下の位置づけになります。
1930: ゲーデルの不完全性定理 (クルト・ゲーデル:墺)
⇒ 数学は自己の無矛盾性を証明できないことを示した
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1936: チューリングマシン (アラン・チューリング:英) ★ここ
⇒ どんな計算も可能なチューリングマシンは存在しえないこと(=数学の不完全性)を証明した
⇒ プログラムもデータとして扱った
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1945: ノイマン型コンピューター (フォン・ノイマン:米 等)
⇒ CPUとメモリを基本としたアーキテクチャを考案
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1950: チューリングテスト (アラン・チューリング:英)
⇒ 機械が人工知能であるか?のテストを考案
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1956: 人工知能研究が学問分野になる
チューリングマシンはコンピュータを作るという実用的な目的ではなく、
数学的な証明が目的だったようですが、そこに含まれる考え方をもとに、
今のCPUとメモリを中心としたノイマン型コンピュータとして実用化に至ったようです。
当時は「CPU」という言い方をしていたかはわかりませんが、今でいえばということです。
もちろん、現代でも実装はCPU+GPUだったり、メモリ+HDDだったりSSDだったり…となりますね。
コンピュータがハード(実装)を伴い、普及に至るには何十年とかかっていますが、
こうしてみると、人間の頭脳的な面では、世界大戦の前後に大きなピークがあったと思わされますね。