BrainWaveとはMicroSoftがDeep Learning用にデータセンターにFPGAを組み込むプロジェクトの名称、
またはそのサービス自体を指す名称です。
Deep Learningの演算に時間がかかる問題を解決には、
・CPUではなくGPUを使用する
・専用アーキテクチャを作る
などの方法があります。
後者の方法はFPGAで、ソフトウェア的にチップの構造をDeep Learning専用に設計することで実現します。
これをクラウドサービスのデータセンターにも適用するというのがBrainWaveの方法です。
BrainWaveの最大のメリットと思われる点は、
使用したDeep Learningのライブラリに適した設計を
自動で行ってくれるというところ。
AWS等にもFPGAインスタンスを作ることはできるサービスは有りますが、
自分で設計する部分が多々あります(と思います)。
また、他のメリットとしては、
MicroSoftのライブラリだけでなくGoogleのTensorFlowにも対応している点。
他社のサービスも分け隔てなく使えるのはいいですね。
ユーザーが増えれば、どのようなプロジェクトがFPGAの使用に適しているかの事例わかってきます。
まずはユーザー数を増やすのがMicroSoftの狙いだと思われます。
なんでもかんでも汎用CPUではなく、自前でもクラウド上でも演算方法に適したアーキテクチャを使用する、という時代になってきています。
プロジェクトの目的に沿った演算方法の選定と、その特性を理解してアーキテクチャを選ぶ、という意識がより一層重要になってきそうです。