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これはあなたのコードですか?テセウスの船のフィロソフィー

テセウスの船とは、ある物事の構成要素をすべて入れ替えても、それは「同じもの」と言えるのか?という哲学的なパラドックスです。たとえば、ギリシャ神話の英雄・テセウスの船は、時間とともに老朽化し、部品が少しずつ新しいものへと交換されていきます。最終的には、元の部品が一つも残らない状態になりますが、それでも「それはテセウスの船だ」と言えるのでしょうか?──ここに興味深い問いが生まれます。

この考え方は、ソフトウェア開発にも通じます。たとえば、ある人が書いたコードが、他のエンジニアによって何度も修正され、リファクタリングされていくとします。最終的に、元のコードがほとんど残っていない状態になっていたとして、「このコードは誰のものか?」という疑問が浮かび上がります。

最後の編集者の名前を付けるGit

このコードは誰が書いたのでしょうか?

私自身も、時々そんな風に感じることがあります。特に面白いのは、たった一度「Tab」キーを押してインデントを修正しただけでも、Gitはその行の「最終編集者」として自分の名前を記録することです。

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