ババも、そこに乗るけ?

ジジ(実家の父)の名言が出ましたので書く。

▽能登の震災で、実家がちょっと被災
令和6年 能登半島地震

知り合いが、志賀町の災害ごみ集積場でボランティアをしたと聞いて、
実家もごみ出さなきゃな・・・ジジババ、大丈夫かな、と思って、
実家へ向かいました。

この際、要らんもん何でも出せばいいげんし。


ホント、要らんもんだらけ。壊れとるもんをとってあるのよ。
錆鯖の石油ストーブ、ファンヒーター、扇風機。
どっかからもろてきた座椅子。

アイロン捨てようとしたら、
ジジ「ほうるがな?おら、つこうとる」(捨てるの?おれ、使ってる)
嘘つけー、こんな、スチームも付いていない、昭和時代の「THE、鉄製アイロン」
有象無象の中に埋もれとるやん。

きったねー木製の机、
ジジ「ほうるがな?おら、後で何かに使う」
またまた~、誇りまみれで、ほっつけてあってんろ。

私「捨てる、捨てるー、そんなもんどうするの?」

ゴミ出ししてて思った、
人のモノって、判断迷わないから捨てやすい、
自分のモノだと迷って取っておきたくなるから、捨てられないもんだ。


集積場まで車で15分ほど、
集積場になってる旧志賀中学校のグラウンドへの上り坂が狭くて、びっくりや。
入口の幅も、こんなん、軽トラサイズ。

結構、志賀町民たちのゴミ出しは落ち着いてきたのか、
持ち込む人たちは、ちらほらという感じでした。

おっちゃんに「蛍光灯はダメよ」と言われたけど、
割れとるやつもあったから引き取ってもらえた。
ああ、瓦、重かった。昔ながらの瓦やし。

あ、ここで、ジジの名言
「ババも、そこに乗るけ?」
の意味、分かりましたか?
「ゴミと一緒に乗せて捨ててきてくれ」
という意味です。
明るく、ブラックジョークをかましてくれて、ありがとう。


帰りしな、
ババ「来てくれるだけでいいげん」
そうね、震災という、こんなことなければ、足は向かわない。
不幸なことがない限り、人は集まれない、
不幸なことが、人を振り向かせ、呼び寄せる。

水も出たことやし、次は掃除しに来るわいね。