Vol.7 今おさえておきたい「WebAssembly」のこと

Vol.7 今おさえておきたい「WebAssembly」のこと

今回のメルマガから、新しい試みとして、複数回に渡り弊社の各エンジニアが順々に技術情報について発信します。初回は、松村幸村 が担当です。

皆さん、WebAssemblyという言葉は聞いたことがあるでしょうか。

GoogleやAmazon Prime Videoでも使われている最近ホットな技術です。
本稿は、WebAssemblyの概要やメリットデメリット、活用事例について触れさせていただきます。

まず、WebAssemblyとは、主にウェブブラウザ上で動作する言語(規格)のことです。
C++やRustといった言語で作られたプログラムを変換して作るのが一般的です。
OSに依存せずにブラウザ上などで高速に処理を行う目的で作られました。

大きな目的としては、先ほど書いたように高速で処理を行うことになります。
それ以外にも、C++で作られたプログラムを変換できるため、デスクトップアプリケーションをブラウザで動作するアプリケーションに移行するコストが少なくなるというメリットがあります(資産の再活用)。
Autodesk社が提供しているAutoCAD Web Appがこれに当てはまる事例です。
デメリットというより注意点になりますが、WebAssemblyを使うことで必ずしも処理が速くなるという訳ではないです(処理内容に依存する)。

その他の事例としては、「Google Earth/Google Meetのぼかし処理」「Amazon Prime Videoの動画再生処理」などに使われています。身近なところにも使われていますね!

WebAssemblyの概要はなんとなく掴んで頂けたでしょうか。
技術ベースの話にはなりますが、貴社の課題解決に繋がれば幸いです。
より詳しくWebAssemblyを知りたい方は以下をご参照下さい。
qiita.com/t_katsumura/items/ff379aaaba6931aad1c4

次号も、技術に関する情報をお届けしますので、ぜひご覧ください。