一流の頭脳(アンダース・ハンセン著)

↑この本を読みました。
気になった部分の要約と感想を書きます。
ザクッというと、ウォーキングorランニングがいかに頭脳にいいか、ということがずっと書かれています。
結論から言うと、以下の2つ(第10章より)
・最低30分のウォーキングをしよう
・週3回は45分以上ランニングをしよう
なぜ、ウォーキングやランニングが脳にいい理由は、たくさん書かれていましたが、特に気になったのは ストレス・集中力・記憶力 の3つです。
ウォークorランはストレスを緩和させてくれます。
コルチゾール(ホルモン)がキーポイントで、これはストレスホルモンと呼ばれ、人はストレスを受けるとコルチゾールの分泌が増えます。すると、体は戦闘態勢に入って緊張状態になります。
脳の偏桃体が危険を感じると、コルチゾールの分泌元であるHPA(視床下部、下垂体、副腎)に働きかけ、コルチゾールの分泌量を増やします。悪いことに、コルチゾールの分泌量が増えると、偏桃体はさらに興奮し、さらにコルチゾールが増えます。
このままだと、コルチゾールが増幅する一方ですが、そのブレーキ役として海馬と前頭葉があります。海馬はストレスからの感情の爆発を抑えています。前頭葉は論理的思考によって状況を適切にとらえ対処する、という方法でストレスを緩和しています。ただこの海馬・前頭葉は慢性的にコルチゾール分泌量が高いと、萎縮してしまい機能低下するそうです。
運動をすると、体にとっては負荷がかかりストレスなのでコルチゾールが分泌されます。しかし、運動をやめると、コルチゾールの濃度は運動前のレベルにまで下がります。そして、ここからが面白いところですが、定期的に運動をしていると、運動中、コルチゾールは増加しにくくなり、運動を停止すると、コルチゾールの濃度の「下げ幅」が増えていく、のだそうです!
さらに、運動以外の原因のストレスに対してもコルチゾール分泌量が上がりにくくなるのだそうです。さらにさらにいいことに、前頭葉は運動によって、成長までするそうです。
これまでの人生で、ストレスを感じ続けると適切な判断がしにくくなる、と感じていました。適度に運動しているな、と感じている時は、それが緩和されていることもなんとなく感じていましたが、それが証明された感じです。正直運動しない手はないです。
次は集中力について。
集中力、といっても色々あるらしいのですが、僕が特に気になったのは、「選択的集中力」。目の前にいろんなことがあると、気が散ってしまいがちで、どうしたらやるべきことにもっと集中できるかな、と思っていました。
「選択的集中力」も運動によって改善するそうです。脳の報酬系(これをするといいことがあるぞ!と思う部分)に側坐核という部位があります。側坐核がドーパミンというホルモンの分泌量で、「現在自分がやっていること」は「続ける価値があるか」というのを判断し、それを脳の他の領域に伝えます。
報酬系の働きには個人差があり、生まれつき正常に機能する人もいれば、上手くいかない人もいる。上手くいかない、とは報酬系の閾値が高い(=ドーパミンの分泌量が高くないと価値がある、と感じない)とうことです。すると、大きな刺激を求めて、さまよいがちになり、時間のかかるものにはなかなか目を向けられない、ということになっている可能性がある、とのこと。
で、運動がなぜそれに効くかというと、運動をすると、ドーパミンの分泌量が増え、運動終了後も数時間はその状態が続きます。さらにドーパミンは先ほど出てきた、「前頭葉」にも良い影響を与え、論理的・抽象的な思考力も増して物事を適切にとらえて、落ち着いて考えられるようになるとのこと。
うーん、これはも運動しない手はない。
仕事が忙しくて、運動できないというのは恐らく本末転倒な結果になりがちで、いくら忙しくても運動は続けた方が、結局のところ効率は上がりそうです。そういえば、iPS細胞の山中教授も毎日ランニングしているって言ってたなぁ、ということを思い出す。
最後は、記憶力について。
短期記憶力も長期記憶力も、運動するとよくなるそうです。運動するとBDNF(脳由来神経栄養因子)というたんぱく質の分泌が増えます。このBDNF、脳の損傷を防いだり、新しい神経細胞を成長する手助けをしてくれるそうです。これが海馬や増えることで、記憶力が上がるそうです。
ピアノの練習やゲームのプレイをするにしても、運動してからやったほうが、上手くなるそうです。
ただし!走りすぎると忘れっぽくなるそうです(そうなのか…)過酷すぎる運動は先にあったコルチゾールの分泌量が恒常的に高い状態となってしまう可能性があるそうです。
そうかー、これは残念だなー、マラソン記録狙うわけじゃないけど、どうなんだろ、、、
と思わされる結果でした。。。
以上長々と書きましたが、本書には、このほかにもやる気・アイディア・学力・健康の事も書いてあります。興味のある部分を読んでみては?

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