宇宙データセンター(軌道上データセンター)とは、地上ではなく宇宙の軌道上にデータセンターを設置するという考え方です。
地上のデータセンターには、電力、冷却水、土地という3つの制約があります。では、データセンターを地球の外に移したらどうなるでしょうか。宇宙はこの3つの問題に対する答えになるかもしれません。
まず、大気がないため、軌道上では太陽光が地上よりも5〜9倍強くなります。そのため、太陽光パネルでより多くの電力を作ることができます。
次に、冷却水が必要ありません。宇宙空間は真空なので、熱は放射によって外へ逃がされます。
さらに、土地を購入する必要がなく、固定資産税もかかりません。
ただし、真空中では熱は熱放射によってしか逃げることができません。そのため、宇宙データセンターでは電力よりも、発生した熱をどこへ捨てるかが大きな課題になります。
この物理的な制約があるため、宇宙データセンターを大規模化することは、地上のデータセンターよりもはるかに難しいのです。
