ものごとを別の角度から見て解決策を見出すというのは、柔軟な思考の為せる技です。
先日スタンフォード大の研究者が、原子10個分の薄さの断熱材を開発したと発表しました。
これは電子機器に使用される想定で、研究が進めば電子機器の小型化につながるとのことです。
その開発成功自体も驚くべきことですが、この記事で注目したいのはアイデアです。
開発チームは、その熱を「音」と同様のものとして扱い、開発のアイデアを得ました。
熱も振動である以上、熱は超高周波の音として捉えることが出来るそうです。
そこから彼らは、「防音」の観点で断熱材を考えました。
例えば、ラジオの収録ブースは、幾重にもガラスが立てられ、防音を実現しています。
彼らはこのような防音のアイデアを、断熱材にも適用させ、その極薄の断熱材を開発しました。
こういう発想の転換ができることが技術者として羨ましいです。